Bビタミン、ホモシステイン、そして緑内障における血管機能不全
はじめに 緑内障は加齢に伴う視神経症であり、網膜神経節細胞とその視神経線維がしばしば自覚症状なく徐々に死滅し、視力喪失につながります。眼圧の高さはよく知られたリスク要因ですが、血管の健康も重要です。視神経乳頭における血流不良、すなわち血管機能不全は、緑内障の進行を助長する可能性があります。 ホモシステイン(Hcy)は、通常、血中を低濃度(5~15 µmol/L)で循環するアミノ酸代謝物です。ホモシステインの濃度が上昇すると(高ホモシステイン血症と呼ばれる)、内...